電気回路は一瞬で解ける
ども!昆布です。
皆さん、風邪ひいてませんか?毎日健康第一で過ごしましょう。
電気回路、みんな解ける?
今日は最後まで読んでもらうと電磁気、電気回路ってそんな風に解けるのか!
と思ってもらえると思います。みなさんもそう思えたら、友達に教えてあげてくださいね!
今年の電気回路の講義の一番初めに聞いた話ですが、高校生や大学1年、2年生にぴったりな記事です。
まず、次の問題を解いてみてください。
E1=10V、E2=1V、R1=3 Ω、R2=2 Ωであるとき、
R1、R2、E2 を流れる電流を求めてみてください。
なんや、そんなんカンタンやん、キルヒホッフ使うだけやん(高校生)、閉路方程式使うだけやん(大学生)
ってなりましたか?
ならないなら、ちゃんと教科書読みましょう。笑
従来の解き方
まずは、高校生的に解いてみましょう。
図のように電流をおいて
E1、E2の両方を通るように外回りにキルヒホッフ、
E1とR2通るように左側をキルヒホッフの法則を使うので
E1=R1×I - E2 ・・・①
E1=R1×I + R2×IA ・・・②
値を代入して、
10=3×I ー 1
10=3×I + 2×IA
これを解けば、すべての電流が出てきます。
次は大学生的な解法。
右と左にそれぞれ、ループ(ぐるりと一周できる円)があるとみて、電流をそれぞれ置き、
E1=I1×(R1+R2)ー I2 × R2
0=R2 × I2 - E2
これも後は数値を代入し解くだけです。
もったいぶりましたが、ここからが本題です。
はっきり言うと上の二つの解き方はめんどすぎです。
正確にしっかり解くことができますが、オーバーキルな感じがします。
じゃあどうするのか?
まずは先ほどの回路図の導線を、線ではなく、面だと見てください。
ほい。(汚い図でゴメン。。どんな形でもOKです。。)
導線をペターっと広げて、平らな面のようにしました。
別に何の問題もないですよね?
突然ですが、この上の青い面は、ひとつのフロア1階、2階だと思ってください。
こんなイメージです。どこから降りても、1Fから一つ上がれば2F、2Fから一つ降りれば1Fですよね?
では、先ほどの問題の図をフロアのように書き直してみましょう!
赤の番号はさっきの青の面と対応しています。
①のフロアを0Vのフロア、すなわち基準のフロアだとすると、
電池は電気的エネルギーを引き上げるわけですから、②のフロアは10Vのフロアになりますよね。
同様に考えて、③のフロアは1Vのフロアになります。
抵抗は電圧降下が起こりますから、フロアは下がりますよね。
そうすると、アレレ?もう電流がわかりませんか?
R1を流れる電流は、電位(電圧のこと)の差は10V-1V=9Vであるので、抵抗で割ってあげると、
9V÷ 3Ω=3A,はい、もう電流が出ました。
②に流れ込む電流はE1からの電流のみなので、E1を流れる電流も3A。
瞬殺ですね。笑
R2に流れる電流も、1V÷ 2 Ω=0.5A であると、すぐにわかります。
慣れてないと難しいと感じるかもしれませんが、
ここまでで感じてほしいのは
「方程式を一つも使っていない」
ということです。
文章を読むのはしんどいですので、ひとまず図に書き込んでみましょう!
この図はフロアごとに電位(電圧のレベルようなもの)を考えていくので、「電位図」と呼ばれています。
残りの電流も求めましょう。
③のフロアに関して、②から流れ込むのは3Aで①へ0.5A出ていくわけですから、E2を通る線は、2.5A下に流れないといけないですよね。
こんな感じで考えていだたけたら。↓
上から3リットルの水が流れてきて、R2からは0.5リットル流れて出ていった。
そしたら、E2からは2.5リットル流れて出ていかないと、電流の収支が合わないですよね。
こんな感じで、考えると、電気回路がとても簡単に解けます。
電位図(フロアの図)を描くのが少しコツが必要ですが、すぐに慣れます。
電池のマイナス側になっている方を、基準の0Vしてみると、うまくやりやすいでしょう。
色んな問題で電位図の説明をしたいのですが、図を作るのがなかなか下手で。笑
なにか質問、この問題を電位図で解きたいけど解けない!ってのがあったら、コメントください。
お疲れさまでした!
健康第一で!
じゃね!